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健康イノベーション教育プログラム【趣旨】


 食材の宝庫である「食の都」しずおかには、地方創生の原動力となる食品関連産業が集積しています。特に、静岡県の食料品・飲料等の出荷額、事業者数、付加価値額は、わが国でも1、2位を争う高い水準です。一方、世界でも類を見ない超高齢社会に突入したわが国では、どの地域においても健康寿命の延伸が最重要課題の一つであり、介護予防やフレイル対策などヘルスケアに着目した食品の開発や食事サービスの需要が高まっています。また、AI(人工知能)、IoTやビッグデータなど、情報技術革新に対応したデータ駆動型の研究・製品開発への発想の転換も喫緊の課題です。
 このような背景のもと、静岡県は、内閣府地方創生交付金による「健康食イノベーション推進事業」の採択を受け、令和2年度から、食を中心としたヘルスケアの取組みの視点を取り込んだ新プロジェクト「フーズ・ヘルスケア オープンイノベーション プロジェクト」を立ち上げました。静岡県立大学は、本プロジェクトの中核機関として、「機能性開発プラットフォーム」の強化と「データヘルス・リビングラボ」の運営を担うとともに、食・ヘルスケア産業の中核を担う人材の育成に全学をあげて取り組むこととしました。

 令和2年度より本学では「健康イノベーション教育プログラム」を開設しています。同プログラムでは、食・ヘルスケア産業の様々な分野で活躍している社会人に対して、文理融合による最新知識を提供し、地域の将来ビジョンを明確に意識していただけるように配慮しています。また、データサイエンスの実践スキルの獲得を支援し、新しい製品やサービスを創出するプロジェクトのリーダーや中核メンバーとなるための実践的な学びの場を提供します。